予想外の妊娠ですが、極上社長は身ごもり妻の心も体も娶りたい
しかし俺が秘書室に向かうと、いつも辻か長江に声を掛けられ足止めされる。
それを聞き流しつつ吉木を探すと、必ず彼女は席を外していて顔をみることさえできない。
そんなことの繰り返しで、俺はホテルで吉木と過ごしてからまともに彼女と話せていなかった。
俺は吉木とちゃんと話をしたいのに。
いや、できるなら顔を見るだけもいいのに。
どう頑張ってもタイミングが合わない。
ものすごく大きな障害物に行く手を阻まれているような気分になる。
はぁー。と深くため息をつくと、短いノックの後にドアが開いた。
顔を上げると、弟で副社長の綾人がそこにいた。
「随分お疲れみたいだね」
俺の暗い表情に気付いたのか、綾人が笑いながら後ろ手にドアを閉める。
それを聞き流しつつ吉木を探すと、必ず彼女は席を外していて顔をみることさえできない。
そんなことの繰り返しで、俺はホテルで吉木と過ごしてからまともに彼女と話せていなかった。
俺は吉木とちゃんと話をしたいのに。
いや、できるなら顔を見るだけもいいのに。
どう頑張ってもタイミングが合わない。
ものすごく大きな障害物に行く手を阻まれているような気分になる。
はぁー。と深くため息をつくと、短いノックの後にドアが開いた。
顔を上げると、弟で副社長の綾人がそこにいた。
「随分お疲れみたいだね」
俺の暗い表情に気付いたのか、綾人が笑いながら後ろ手にドアを閉める。