ロミオは、ふたりいない。
「ユート、昼休みバスケした時
なんでオレに頼まねんだろ…」
戻ってきた成瀬が言った
「ねぇ、成瀬
今日、
社会の教科書忘れたんじゃなかったの?」
「うん、あった
社会、置き勉してんの忘れてた
ごめん」
「そーなんだ
…
あ、ノートありがと!
昼休みに写した
成瀬って、字綺麗だね!
すごく見やすかった」
「こんなところで役立つとは…
…
習字ならってたんだ
…
やめたくて仕方なかったけど
やっててよかった
木々羅に褒められたから…」
「もしかして廣永もならってた?」
「ユート?
あ、うん、一緒にやってた
なんで?」
「廣永の字も綺麗だったから」
「へー…」
キーンコーンカーンコーン…
午後の授業が始まった