■王とメイドの切ない恋物語■
夕方といっても、今は9月だから、まだ外も明るい。

だいぶ、朝晩は涼しくなってきた。

そろそろ、秋の空気に変わる頃だ。

私は、のんびり散歩する。

気持ちいいな。




お城を出て、中庭に移動する。

ここは、エリックが手入れしている庭より小さいが
、芝生があって、小さいベンチなどもあり、ゆったりできる。

私はベンチに座り空を見上げる。

空が、少しずつオレンジに変わってきている。

トーマ様の喜ぶものって、何だろう。

私はベンチに座ったまま、靴の先で地面をトントンと叩いてみた。

そこには、クローバーが、たくさん生えていた。

あ。

四つ葉のクローバーなんてどうかな?

ラッキーアイテムだし。

でも・・・、四つ葉のクローバーだけあげてもな。


私は、しばらく考え込む。



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