■王とメイドの切ない恋物語■
そうこうしているうちに、あんなにたくさんあった、ジャガイモの皮を、すべてむき終わることが出来た。

皮むきなんて、普段からやっているから簡単、簡単。


「マーヤさん、終わりました。次は何を?」

マーヤさんは、心底驚いた顔をした。

「あらっ!もう終わったの??早いわねー。慣れてるのね。ここはもう大丈夫よ。パーティーまで少し時間があるから、庭からパーティー会場に飾る花を摘んできてくれないかしら?」


マーヤさんはそう言うと、ハサミとカゴを渡してくれた


「かしこまりました。行ってきます」

マーヤさんは、手を振って見送ってくれた。

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