■王とメイドの切ない恋物語■
その後、王冠の授与等があり、無事に任命式は終了した。

トーマ様は、向こうの方で人に囲まれ、なにやら楽しそうに話している。

トーマ様も嬉しいよね。

ようやく正式な王になれたんだもの。


私が、ひたっていると、



「リリア、久しぶり」

振り返ると、エリザベス姫が笑顔で立っていた。

「エリザベス様、お久しぶりです」

エリザベス様だ。

話したいと思ってたから、会えてすごい嬉しい。


「リリア、後のパーティでゆっくり話しましょう。私もこの2、3ヶ月色々あったのよ」

エリザベス姫は、楽しそうだ。

「わかりました。私もエリザベス様と話したかったですよ。会えて、うれしいです」

「リリア、うれしいこと言ってくれるじゃない。じゃあまた後で」

そう言うと、エリザベス姫は、トーマ様のいる方に歩いていった。
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