■王とメイドの切ない恋物語■
しばらく皆で、話した後、

「でも、皆に、トーマ様と、私のこと、ばれちゃったね」

と、私が笑うと、ジュリアが、

「いいよ、もう。ばれても。あんな凄い2人の愛、見せ付けられちゃったら、反対する人なんか、いないって!もう私、すごい感動しちゃったもん」

私が周りを見ると、みんながこっちを見て、笑顔でうなづいている。

「ほらね?」

ジュリアが、嬉しそうに笑った。


「みんな、ありがとう!本当にありがとう!」

私が、深々とお礼すると、拍手が起こった。





少しして、

「後は、ゆっくり王を休ませてあげましょう」

ドクターが笑顔で立ち上がった。

「はい」

みんな、それぞれ退散していった。




私は1人、トーマ様の部屋に残った。

手を握り、穏やかな表情で眠っているトーマ様を見つめた。

「トーマ様、ありがとう。本当にありがとう」

私は、そうつぶやくと、そのまま、ずっと朝までトーマ様のそばで過ごした。
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