■王とメイドの切ない恋物語■
何も話さなくても、すごい心地いい。

胸が締め付けられる。


なんだろう?この感じ。


心の中が、温かい。


トーマ様と一緒に過ごす時間は、あっという間だった。

「リリア、今日はありがとう」

「いえ、私は何も…」

「また誘っても?」

「はい、いつでもお誘いください」


心臓の高鳴りは、静まらない。


耳まで真っ赤になっているのがわかる。

暗くて本当によかった。



トーマ様は、私を部屋まで送り届けでくれた。

「では、お休み リリア」

「おやすみなさい」

トーマ様は、にこっと笑い、去っていった。

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