■王とメイドの切ない恋物語■

おすそ分け

みんないるかな?


私はお城に入ると食堂へ向かった。


ちょうどメイドのみんなが、お昼ごはんを食べている所だった。

「ただいま」

みんながこっちを振り向いた。

「リリア、おかえり」
「おかえりー。実家は楽しかった?」


チチリさんや、みんなが、笑顔で迎えてくれた。


「うん、楽しかったよ。久しぶりにのんびりできたよ。あ、そうそう、クッキー焼いてきたの。みんなで食べてね」

そう言いながら、私はお母さんと一緒に焼いた、クッキーを、みんなに渡した。

「わー、ありがとう」
「リリアありがとうっ」
「きゃーっ リリアっち、最高っ」


最後のハイテンションは、チチリさんである。

みんなに喜んでもらえてよかった。

「みんな、また後でねーっ」


みんなと別れて、部屋に荷物を置きに戻った。



ふぅー、あっという間の休日だったな。


私はベッドに横になった。



このまま、寝てしまおうかと思ったけど、せっかくあと半日休みがあるんだもの。

もったいないわ、と、思い直して、

庭園のエリックのところに、遊びに行くことにした。
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