■王とメイドの切ない恋物語■
まーくんも恋しているんだ。


私もだよ。


でも・・・。


私の恋は叶いそうもないんだ。

だってあまりに身分が違いすぎるもの・・。


まーくんは本当に優しくて、いい子。


だから、たくさん幸せになってほしいな。


私は、心からそう思った。

実家での生活は、あっという間だった。

じゃれてくる妹達と一緒に遊んだり、お父さんと話し込んだり、お母さんと一緒にクッキーを焼いたりした。


本当に楽しい時間だった。


3日目の朝、みんなに見送られ、私は、お城へ向かった。


お城に着いたのは、お昼頃だった。

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