■王とメイドの切ない恋物語■

訪問

その日の夜、私はチチリさんと、チチリさんの部屋で、語り合っていた。

チチリさんは、ふぅーと、ため息をついた。


「なんなのよ、あのエリザベス姫って。トーマ様がいなくなると、全然別人じゃない。人使い荒すぎだよ」

そう言いながら、自分の肩を叩いている。

相当疲れてるみたいだ。

うんうん。

私も同じ意見だよ、チチリさん。

きっと、メイドのみんなが、そう思ってると思う

「そうですよね、全然態度違いますよね」

私は、うつむいて、手元の紅茶を見つめた。


チチリさんは、こっちをじーっと見つめて、

「どうした?何かあったの?」

さすがチチリさん。さすが心の友。

私のこと、よくわかってる。

「実は…」



< 89 / 396 >

この作品をシェア

pagetop