幻想ランプ店

出張ランプ店〜梅雨編〜



灰色の鬱々した空
朝からしとしと降る雨
青と紫の、六月の花


夜色の青年と唐紅色の少年


「やけに多いな」

「梅雨だからね」

「それ関係なくないか。実のところどうなんだ?」

「翡翠色のサービスだよ」

「ふーん」

「さて、どんな夢を奏でてくれようか」



青と紫の紫陽花の花片
梅雨のひとしずく
雨の歌
ラベンダー色の傘
紫陽花の花言葉
露草
アンティークのカエルのおきもの
天色の飴



ぽっと灯る淡い虹色
梅雨から梅雨明けへと導く灯のように
そして雨は上がり

「さすが幻想のランプ職人だな」

「暁にはほど遠いけどね」

「お前は素直さが足りないと思うが?」

「素直な僕なんて気持ち悪い、って悪口言ったのはどこの誰」

「まあ否定はしない」




虹の下の楽園

六月も憂鬱じゃない
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