愛情のカタチ 〜幸せのカタチ〜


報告を終え、俺は脱力感に襲われた。


「エコー見せて!」


「きゃー!ちっちゃい!」

「茜チャン、おめでとう!」


茜は笑顔で歓喜の声を聞いている。


茜の笑顔を見ていると、何だか俺まで顔が緩む。



「おい、洋太!」

いつの間にか、親父と義夫さんが俺を囲み座ってきた。


手に一升瓶の日本酒を持って………。


「おい、おい、やってくれたなぁ!俺の愛娘をはらませやがってー!」


義夫さんが勢いよくグラスを手渡してきた。


グラスを受け取った瞬間、親父に日本酒をたっぷり注がれた。

「茜、幸せにしてやれよ!」


あっ、何か超感動。

二人の親父。

俺等、皆に祝われてるって実感した。




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