小悪魔王子に見つかりました
「羽芽、ずっと浅海さんと友達になりたがってたから。だから俺が抜け駆けしたから気に食わなかったんだよ」
「……え?」
寧衣くんのセリフに瞬きがゆっくりになる。
今、なんて?
井手上さんが私と友達になりたがっている?
「あれ。その様子だと、羽芽の熱視線、浅海さんには伝わっていなかった?」
「いや……」
熱視線って。
「本当は同じクラスになってからずっと声かけるタイミング探していたんだよ羽芽。けど、浅海さんを怖がらせたくないとかで慎重になりすぎて今に至るって感じ」
「嘘……」
「嘘じゃないよ。だから今朝『今度は自分とデートして』なんて言ったんだし」
「はっ……」
確かに言われたけどそういう意味だったとは。
まさか、あの井手上さんが私のことを気にかけていたなんて。