小悪魔王子に見つかりました

羽芽ちゃんたちは、

「ムッカツク!」
「キィー!」

なんて相槌を打ちながら最後まで親身になってうんうんと話を聞いてくれて。

「大変だったね、姫茉」

と羽芽ちゃんが私の背中を優しくさすってくれてまた目頭が熱くなる。

「なっるほどね〜だから、私が酒井隆一くんの名前出した時、姫茉飛び出して行っちゃったんだ。ごめんね。嫌なこと思い出させちゃって」

と和子ちゃんが謝る。

「いやいやいやっ!あの時は私が失礼極まりなかったと言うか、誰かと、しかもこんな可愛い子たちと話すなんて高校に入って初めてだったので戸惑って動揺してて!」


「姫茉のその顔に可愛いとか言われたらシンプルにニヤけるんだが」

「まあ、男絡むと人格変わる女は多いからなあ〜」

腕を組みながらうんうんと頷く和子ちゃん。

男が絡むと……?

「多分、姫茉は自分が何か悪いことしたから陰口言われちゃったんだと思ってるかもしれないけど、それ違うからね?」

「……え?」

パチパチと瞬きして羽芽ちゃんを見たら「やっぱり」とため息混じりに羽芽ちゃんが笑った。
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