イジワル御曹司は偽のフィアンセ様❤︎

「お見合いか〜。そういう話があってもおかしくない年齢だしな」

おっしゃる通りです。

「さっきの電話は、お相手の画像や釣書を送ったから確認しなさいって連絡だったんです」

専務は「へ〜」と言いながら、好奇心の目を私に向けた。
なんだか嫌な予感がする。

「よかったらその画像見せてよ」

「え？」

やっぱりそうきたか。

「そこまで聞いたら普通はみたくなるものだろ？　よし、俺が見定めてやるから見せて」

専務が手を出す。

「見ない方がいいです」

「なんで？」

「それは……」

なんといえばいいの？　笑っちゃいますよっていえばいいのか？

「そうやってもったいぶらない。ほら見せなさい」

これは回避できないと思った私は渋々スマホの画像を専務にみせた。