俺様社長と溺愛婚前同居!?
純と結花には接点がないはずなのに、どうして会話をしているような口ぶりなのだろう。
結花とのことを詳しく話せと詰め寄ると、純は楽しそうに笑いながら話す。
「賢人が私のことを避けるから、どうにかして会えるようにしたいと思って結花ちゃんに近づいたの」
「結花のことをどこで調べた?」
「私の情報網を舐めないでよね。賢人のことなら、何でも知ってるんだから」
俺の住んでいるところや、結花と婚約状態にあることなど把握しているようで、自白していく純のことを睨む。
「結花って子、賢人の家に住んでいるよね。本気であの子と付き合っているの? あんな芋臭い子のこと本気で好きじゃないでしょ? 遊びにしては地味な子だし……もしかして家政婦にしてるの?」
「君には関係ないだろう」
そう言って彼女のもとから離れようとするのに、純はついてくる。このまま逃がさないと言わんばかりに腕にしがみつかれる。
「離してくれ」
「嫌よ、ちゃんと話すまで帰さない」
「話すことなんて何もないだろう」
勘弁してくれ、とため息を漏らすが、純は離さないと言って聞かない。
彼女とは三年前、一年ほど付き合っていた。
とあるパーティで出会い、駆け出しのモデルだった純は、明るくて仕事に真面目な素敵な女性で、仲良くなるのにそう時間はかからなかった。