極上社長からの甘い溺愛は中毒性がありました
綺麗な瞳がうっすらと閉じられ、口元はニヤリと微笑む。今まで見たこともないような男の人の色気のある表情に、畔は思わず後ずさりをしてしまう。が、それを許すまいと、椿生の腕の力が強まり、畔は彼の腕の中に閉じ込められてしまう。
その妖艶な笑みはすぐに見れなくなる。
椿生が畔に被さるようにして、キスをしてきたからだ。いつもと違う深い深いキス。少しずつ力が抜け口元が緩んだ隙に、ぬるりとしたものが畔の口の中に入り込んでくる。
思わず体が強張るそれもすぐになくなる。
体の奥底がキューと締め付けられる感覚に襲われたのだ。それは全く不快ではなく、もっと感じていたいと思わせるものだった。
畔から、どんどん体の力が抜けていく。
彼の体に必死にしがみつこうと、椿生の首元に腕を絡めていく。すると、夢中になって畔に甘いキスを落としていた椿生が、そんな畔に気づいた。
「ごめん………夢中になりすぎた。ずっと我慢してたんだ………だから、許して」
ずるずると体か落ちていき、畔は対に座り込んでしまう。が、それでも椿生のキスは止まらない。
彼の熱い想いと濃密なキスに、畔は応える事しか出来ず、すでに翻弄されていた。
椿生が何か言っているのがわかり、畔はうっすらと目を開ける。が、潤んだ瞳では視界がぼやけるだけ。