仮面夫婦マリアージュ～愛のない一夜でしたが妊娠しました～

「じゃ俺はこれで‥後は両家で話合って下さい」
槇村先生は逃げてしまった。

「周防副社長、言っておきますが…ウチの紬はそう簡単に渡しませんからね」

長谷川副社長は娘の父親として、俺をけん制した。

―――本当にそんな日が来たら、俺はお前の味方だ…流真

俺はねんねする流真に話し掛けた。