【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
「さあ、二人とも着替えてのんびりしましょう。瑠衣君、奏のことありがとうね。ほんと瑠衣君がいてくれて助かったわ。そのまま一緒にいてくれればいいのに」

「ママ何言ってるの!」

「こっちの話よ。ほらほら、お部屋に行くわよ」

『そのまま』ってママはあたし達の結婚を望んでるのかな?本当のこと知ったらママどんな顔するだろう。パパは落ち込むだろうな。

着替えてリビングのソファーに座ってテレビを見ていると、ママが何やらゴソゴソとやっていた。

「ママ何やってるの?」

「しばらく階段も辛いでしょ?だから一階の空いている部屋を片付けて使えるようにしてるのよ」

「おばさん、お布団持ってきました」

「瑠衣君ありがとうね」
< 111 / 305 >

この作品をシェア

pagetop