【完】恋の治療は保健室で〜秘密の遠距離恋愛〜
「楽しかった〜。そうだ、写真ないの?」

「一様あるけど...」

「見たい!」

「ふふ。いいよ」

楓舞さんとの写真って数はあまり無いんだよな。

「カッコイイ!何、年上?」

「年上だよ」

「あんた、顔真っ赤」

「えっ!?」

「写真の顔よ。いいなこんな彼氏がいて...」

「ずっと聞きたかったんだけど、絵美里ちゃんって瑠衣君の事...」

「好きだよ。でも瑠衣ちゃんはあんたの事が好きなんだよ。彼氏がいるの知っているのにずっと...。瑠衣ちゃんを振り向かせるまであたしは、帰らない。でももう、時間がない...。あーあ。最後に瑠衣ちゃんと思い出を作りたかったな...」

「文化祭...。絵美里ちゃん、文化祭に一緒に出ようよ!」

「でもあたし、あの学校の生徒じゃないし...」

「大丈夫!事情は話しておくから。あたしの番は瑠衣君と同じなんだ。だからこっそり入れ替わって一緒にお店やればいいんじゃないかな?勿論、瑠衣君には内緒で」

「なんであたしにそんなに親切にしてくれるの?ずっと迷惑かけてきたのに...」

「恋に悩んでる絵美里ちゃんを見てたら、去年のあたしを思い出してね。ほっとけなかったんだ」

「あんたはホント、お人好し。でもその作戦乗った!」

「最高の思い出作ろうね!」

絵美里ちゃんの為にもあたしが頑張らないと...!こうして、あたし達の文化祭が始まった。
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