想い人
【彼氏】

昼御飯になると、私は、一人で、立ち入り禁止の屋上へ向かう。

一人の時間も必要と言い張る私を、友達は、あえて、昼御飯を一緒にたべようとは言わない。

屋上に上がり、いつもは、音楽を聴きながらご飯を食べていたが

今日のあかりはベンチに座ると

「三奈のやつ、彼氏が出来たからって、朝からずーっと、その話。啓吾先輩なんて、だだ顔がいいだけじゃん。他にだって、男なんか沢山いる。広樹先輩だって、哲也先輩って、彼女いないはず。三奈が彼氏出来たんだから、私だって出来るもん。」

あかりの、小さな独り言を誰かに聞かれてるとも知らずに。



『お前って面白いな』


あかりは、いきなり話しかけられて振り向いた。


「あっっ


啓吾先輩」

『お前彼氏がほしいのか?紹介してやろうか?』

ぶっきらぼうに、からかわれているのか?


『とりあえず名前は?』



「私は春野あかり、三奈と同じクラスです。よろしくお願いします。


『じゃ。放課後にな』
< 4 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop