具現化アプリ
「あたしの話なんて大した内容じゃないけど……」


気送れしてしまい、あたしは言った。


するとコウダイくんはブンブンと左右に首をふる。


「ただのオカルト好きと、実際に霊感があるのじゃ全く違うよ。どんな話でも聞いてみたいんだ」


コウダイくんは目を輝かせてあたしを見つめる。


その目があまりに真っすぐなので、ついそらせてしまいそうになる。


「で、質問なんだけど、幽霊が見えるの?」


コウダイくんは先ほどの質問を繰り返した。


「うん……まぁ……」


あたしは曖昧に頷く。


それでもコウダイくんは興味津々で身を乗り出してきた。


「それって、ずっと見えてるの?」


「う、ううん。チャンネルみたいなのがあってね……」


あたしは今日クラスメートにしたのと、同じ説明をする。
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