具現化アプリ
☆☆☆

学校の七不思議を使うなら、次は13階段だった。


あたしたちが通う学校の怪談は全部12段しかないから、これもみんなビックリすると思う。


「あ、でも階段を出現させるってことは、階段が2つになっちゃうのかな?」


自室でスマホを取り出したあたしはふと呟いた。


このアプリでは何かを出現させることはできても、消すことはできない。


ということは、階段が2つになるということだ。


「どうしよう。階段が2つになっても同じ場所にたどり着くのかな? それとも、噂通り黄泉の国に行くとか……?」


考えてみたけれど、わからない。


「まぁいっか。どうせ本物じゃないもんね」


あたしが作っているのは偽物だ。


話しだって嘘をついているだけ。


だからそんなに気にする必要なんてない。
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