友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
第7章 さようなら
しばらく泣いてから急な吐き気に襲われて私はトイレへ駆け込んだ。

胃の中のものをすべて吐き出す。

吐くときにお腹に圧がかからないようにするのは至難の業。
最近つわりはなくなっていたのに・・・。

きっとお腹の赤ちゃんが怒っているんだ・・・。


胃の中が空っぽになってから、私は何とかトイレから出て口をすすぐと、ベッドに横になり目を閉じた。


まだまだ、これから。

これからはあなたのことだけを考えて生きていく。

あなたを幸せにすることだけを考えて。

お腹に手をあてながらそんなことを繰り返し心で誓う。

前を向こうとしているのに、涙が邪魔して前が見えない。
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