友達の恋人 ~ 一夜からはじまる愛の物語 ~
それに、毎日一緒にいる娘と離れることで、改めて愛おしさが増した。

少しでも早く帰りたい。
帰って娘を抱きしめたい。

そんなことを考えていると、キューっと胸が張った。

不思議なもので、出産をしてから娘が泣いたり、そろそろお腹すくかな?と考えるだけで、私の胸がキューっとなり早くおっぱいを飲ませないとという感覚になる。

ちゃんと我が子を愛せるだろうか。
育てられるのだろうかとずっと不安だった私。

でも、人間は不思議なもので、ちゃんと心も体も母親になれていることに、私ははじめて母乳を娘にあげた時、涙が出るほどうれしかった。


私は少し早足になり、美容室へ向かった。
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