Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~


午前中の種目は終えた。

「さすがは睦月…美味そう」

「さぁ~沢山作ったんで、食べてください!!」

私と紗羅さんの作ったお弁当でランチタイム。

「来たわよ。姉貴」

「あ…有翠」

「んっ?君は確か…聖斗(キヨト)の・・・」

有翠ちゃんは一人の男性を連れていた。

「ご無沙汰しております。小早川巳月(コバヤカワミツキ)です」

「三兄弟の一番下のコンシェルジュか…」

「はい…日頃から神楽坂会長には『ドラゴンホテル』一同お世話になっています」

「固い話はいい…所で君は何しに此処に??」

「それは…」

小早川君は語尾を濁し、有翠ちゃんを見た。
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