Fake love(2)~離婚からはじまる社長の深愛~
私のカラダを知り尽くす豊は四年半のブランクがあっても、巧みに指先で敏感な場所を擦り、極みへと押し上げた。

悦に渇望していたカラダがいともあっさりと陥落して、大きく跳ね上がり、両足の爪先が痙攣を起こした。

「今度は二人だ…」

豊はそう言って欲望を漲らせ、私の中に侵入する。

久しぶりに味わう彼の熱。

痛みによりも愛しさがこみ上げ、涙が溢れた。

「睦月?泣いてるのか?痛いのか?」

豊は動きを止めて指先で瞳の涙を拭いとる。

「痛くない…唯愛しくて…涙が出ただけ…」

「可愛いコト言うなよ…」

彼は私の頬に軽くキスを落とし、唇にも落とした。

< 143 / 249 >

この作品をシェア

pagetop