君と一緒なら

4.友達になろう




 会話が落ち着き。
 ゆったりとくつろいで座っている。


「そうだ」


 そのとき。

 青野くんが何かを思い出したように言った。


「俺たち友達にならない?」


 青野くんの突然の言葉に。
 驚き過ぎて声が出なかった。


「そうだ、そうしよう。俺たち友達になろう」


 そう言った青野くんの表情は。
 目をキラキラと輝かせて言っているように見えた。


 そんな青野くんに少し戸惑っていた。


「どうしたの?」


 私が無言だから。
 青野くんは少し心配になったのか。
 私の顔を覗き込んできた。

 なので顔が近いっ‼


「もしかして……嫌……?」


 え……?


「俺と友達になること」


 えっ⁉


「ねぇ、そうなの?」


 えっ⁉ えっ⁉


「ねぇ、どうなの?」


 えっ⁉ えっ⁉ えっ⁉

 青野くんっ。
 私、そんなこと一言も言っていないよっ⁉


「そんなことないよっ。
 ただ少しびっくりしただけで……」


 本当にびっくりしたから……。


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