君に恋するのはいけないけれど。2
「蒼との、2ショット。」
「うれしい。」
その女の子は、美怜にそっくりで。
優しい美怜に、でも違う美怜だった。
その美怜が本当の美怜だと強く印象づけるものだった。
美怜は、俺の何?
「美怜、俺は美怜を守るから。」
「ありがとう。蒼。」
夢のなかの俺は、美怜に言っていた。
そのあとだった。真実を知ったのは。
「蒼、映画。見に行こうよ。」
そのあとだった。交差点に、一人の男がナイフで人を刺していた。