行き着く先は・・

••簡単ではない


帰りの機内も
ファーストクラスで
三人で並ぶが
一人ずつ、ゆっくりできる。

私は、今後の店の展開と
最後の紹介記事をパソコンで。

お母さんは、修吾さんと
連絡取りながら
花の勉強をしていた。

聡吾さんは、
仕事の打ち合わせ等を。

そんな聡吾さんを盗み見ながら
この人の恋人?
私にできるのかな?
と、思っていると
私の視線に気づいた聡吾さんが
方眉を上げて私を見るから
慌てて首をふると
ニコッと笑う·····

少しずつだが、
表情を見せてくれるように
なってきた聡吾さん。

人に感心がなく

愛····とか

恋····とか

自分の恋人である人との
全てを共有する

大事に大切に慈しむ

そんな事を····
当たり前の事を····
誰からも教えてもらえずにきた
聡吾さん。

そんな彼との付き合いが
簡単な物ではないと

思っていたが······
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