行き着く先は・・
(二十一)

••既読にならない


イタリアに付きゲートをでると
修吾さんが待っていて
母をみつけると
母に駆け寄って母を抱き締めた。

母も修吾さんを抱き締め返して
「ただいま。」
と、言うと
「お帰り。
バタバタ大変だったよね
ごめん。」
と、修吾さんが伝えると
「うふっ、
ちょっとバタバタしたけど
問題ないわ。
家も業者に任せたから
きちんとなれば連絡あるはず。
自分が言ったからと、
心配してたんでしょ?」
「ああ、無理言ったと。」
「そうだと思ってた。
だけど、問題ないわ
私も早く修吾に会いたかったから。
さぁ、修吾帰りましょう。」
の母の言葉で空港に後にする。

私は、そんな二人を見て
嬉しくなるが聡吾さんは、
少し驚いていた····が····
わかりにくい···うふっ

車に乗ってから私が
「修吾パパ、
ありがとうございます。
聡吾さんを日本へ、私の元へ
送って頂きまして。」
と、伝えると
「おい。」と聡吾さん。
すると、修吾さんが
「見せてあげたかったよ。
焦る、聡吾を。
聡吾の仕事を後回し、
後回しにするのは大変だったけど。」
と、笑うから
私は、聡吾さんを見上げると
「ふん」
と、窓から外を見ていた。

私と修吾さんと母は、
リタのお店に行き
聡吾さんは、会社(モデルの)へ
「後で連絡する。」
と、私に言い残して。

リタのお店は、
かなり順調に進んでいた。
二階の住居も。
山寺さんに連絡して話をして
時差もあり母は修吾パパのマンションへ
私は、修吾パパのホテルへと帰った。

夕飯は、一緒にすることになり
聡吾さんにもLINEしたが····
LINEは、既読にはならず
とうとう、その時間に聡吾さんは、
来なかった。

修吾パパは、
「ごめんな。」
と、言ってくれたから
「日本に来ていたから
仕事がたまっているのかも。
LINEも既読にならないままだから。
三人で食べましょう。」
と、私は言って夕飯をたべる。

母は、心配そうにしていたが
人と付き合うことを
してこなかったのだから····と
伝えている。

ひかりにも無事についた
と、連絡をした。

ひかりは寂しいと
イタリアに戻るまで
連呼していたが
その度に、東さんから慰められていた。

私としては、
ひかりには、東さんが必要不可欠で
東さんには、ひかりは、大事な人と
言うのが見てとれるから
このまま、二人は?と思っていた。
< 79 / 116 >

この作品をシェア

pagetop