行き着く先は・・

••パパラッチ


聡吾は·····

あの日、空港についてから
会社(モデル)に
顔をだして詫びた。

それからは、怒涛のごとく
仕事をこなしていく。

疲れて帰ってから
携帯を見ると
その夜の食事を一緒にと
LINEが希空からきていたが
返してなかった。
寝る前に
『忙しい。』とだけ返した。

それからも毎日、フランスに飛べ
イギリス、ドイツと仕事に回り
希空と連絡もしていないし
会えてもいない

ずっと、誰かを想い
誰かと共に
何て事がなかったから
自分の中では、
それが普通だった。

そんな日々が半年過ぎた時に
モデル仲間と飲みに出掛けた。

身体の関係があった奴らもいたが
その場限りが、この業界は多く
皆、気にする事はなかった。

その日は
みんな結構飲んでいて
キスをしてりハグしたりしていたが
それをパパラッチに取られて
雑誌や新聞に掲載された。

「『Sogo』豪遊
イケメンは、なにをしても許される?」
と、キスをしている写真と
女性のモデルを抱き締めている写真や
肩を抱いて歩いている写真が·····

俺は、またか
と、思っていただけだが。

父・修吾(会社社長)から
「お前、何をやっているんだ!!」
と、怒りの電話がきた。
俺は、この人が何を言っているのかも
わからず、ただ、初めてこの人から
怒りをきいたと思っていたら
「希空ちゃんに連絡したのか?」
と、言われて
「仕事忙しいのはLINEしている。」
と、言うと
「雑誌や新聞の件は?」
「なにも、あんなの本気でないし。」
と、言うと
「お前、何もわかってないんだな。
俺の罪だ。
きちんと希空には、連絡しろ
そうでないと自分が苦しむぞ。」
と、言って切られた。

なぜ希空に?連絡を?
俺は、あの人が何を言ってるのかも
わからずに、仕事に追われていた。
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