行き着く先は・・

••大丈夫かな?平凡な私で

[ イタリアは戸籍とかあるのか
 不明です。調べてなくて
  すみません。Mamo ]



聡吾さんは、記者会見を開き
『二度、失いたくないと
私の身勝手から
戸籍で縛る事にしました。』
と、報告した。

『今度の仕事は?』
との質問に
『オファーがある限り
モデルの仕事は続けます。
その上で、父の仕事の手伝いが
出来れば、と考えています。』
と、答えた。

聡吾さんは、今まで
修吾パパとの接触をさけてきたが
悠人さんから、
「モデルの仕事が
いつまでやれるものか
わかりませんが、秋山社長の年も
考えてご子息が会社に
関わる方が宜しいのでは
ありませんか?」
と、先日結婚の報告したさいに
話があって考えた末のようだ。

その後、記者から
『結婚式の撮影を御願いします。』
と、言われて
そう言われると予想していたから
『皆さんは、見ても
写真では、妻の顔が写らないように
御願いします。』
と、言うと
まさか、許可がでるとは
思っていなかったから
記者達は、どよめいた。

私は、大丈夫かな
と······心配。

「聡吾さんは、
背も高くて、格好いいけど
私は、普通?普通以下?」
と、母に訴えると
聞いていた修吾パパが
「何言ってるの。
希空は、そこらのモデルでは
太刀打ちできないほど
綺麗だから。」
と、言う。

身内には、甘いわな
と、思っていると
聡吾さんが
「心配ない。俺の好きな顔だ。」
と、言うから
母は、あきれて
修吾パパは、良いとこをとられたと
私は、真っ赤になっていた。

式は、ジェズ教会で行う。

ひかりはもちろん、東さんも来てくれる。
(ひかりと東さんは、結婚を控えている。)
悠人さんとケイトも出席

披露とかパーティーはしない。
修吾パパの関係が計り知れないから。
聡吾さんもモデルの仲間にも
会わせたくない·····と。

私は、真っ白なウェディングドレスと
白無垢を着る。

白無垢は、修吾パパからの願いで
母が日本から取り寄せた。

ウェディングドレスは、
ワンショルダーのマーメイドラインで
ベールが長いものにした。

式までの間に
エステに行ったり
仕事をしたりと
毎日があわただしく過ぎて行く。

私と聡吾さんの住居は、
リタの家に増築をすることにして
山寺さんに相談して。

それまでは、聡吾さんのマンションで
暮らす事に。
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