結婚から始めましょう。
それから真人は、蓮に真剣な顔で話し始めた。

「蓮。陽子さんの作ったカサブランカは、秋葉グループ全体から見たらまだまだ小さなものだ。
けれど、既存のものを拡大することしかできなかった俺からしたら、ゼロから作り上げた陽子さんと、それを守ってさらに成長させ続けている蓮のことは……本音ではすごいと思っている。
今の俺では敵わないなって思っていた。正直、嫉妬してたんだと思う」

少しはにかんだように話す真人に、蓮は驚きながらも嬉しそうな顔をした。

「これからは、俺らの代で力を合わせて、一緒にグループを盛り上げていって欲しい。蓮、力を貸してくれないか?」

「もちろんです、真人さん」

ガッチリ握手を交わす姿を見て、この2人はもう大丈夫だと確信した。











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