近そうで遠い存在
姉と弟





「「「キャーーーっ!!!!!!こっちむいて、沁くーんっ」」」







沁「Σあ!先輩、蘭嘩知りません?」




蘭「ここにいるよ、沁。」


私は、旭蘭嘩(アサヒランカ)

中学二年




沁「お!いた蘭嘩。あ!いーな♪うまそっ、ちょいくれ。」


そしてこっちが橙涛沁(トウナミシン)





沁はそう言うと私の持ってたジュースを取り、





蘭「Σは!?」





ちゅーっ!


沁「ぷはぁっ、うめぇ!!!」




飲んだ






蘭「………ーっ!!!!何してんのよっ!!!!!」




バキッ!!




沁「ふぐっ!?って!何すんだよ!いってーな。」




蘭「それはこっちのセリフよ!!恥ずかしい奴!!!」




いつもこんな風に痴話喧嘩してる私ら。



「ちょっと!!誰なのよその女!!!!」






沁「ん?俺のねーちゃんみたいなもん。」




実を言うと私達は幼なじみ。



その【幼なじみ】という言葉を特別と思うのは私だけかな…












沁「ったく、蘭嘩に殴られた所、腫れが引かねぇんだけど。どーしてくれんだよ。」




蘭「自業自得よ馬鹿。」




沁「馬鹿ってゆー奴が馬鹿なんだよ阿呆。」



蘭「喧嘩売ってんの?沁!」



沁「べっつにー。(ババァのくせに。(ボソッ))」




蘭「黙らっしゃい沁。誰にむかって口聞いてんのかな?」



沁「…はひ…ごめんなさい…」



蘭「それでいいのよ。」




小さい頃から一緒にいるからか、あんまり意識しないから、沁を好きだって気付いたのは結構後だったけど…












沁はどう思ってるんだろ………



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