線香花火が落ちたキミ



なんで買ってしまったのだろうと、


公園に着いてから思った。


一人でこんな大量な花火…

処理しきれないし、何より虚しい。


はぁとため息を付きながら、ベンチに座り、

缶ビールを開けた。

まだちらほら住宅の明かりがついている所もあるが、

夜の静けさに、この世界に自分しかいないのではと厨二病臭い事を思った。


それほど、静かで誰もいなかった。
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