今日から不良王子と同居します。
だけど、なんだか胸が熱くなるような嬉しさで満たされて。


私、どうにかなってしまいそう。


恥ずかしさをごまかすようにフフって笑ってこんなことを言う。


「だったら、今日はなるべく早く帰ってきてね」


「わかったよ」


「気を付けて行ってらっしゃい」


手を振ったら、彼はちょっとだけ白い歯を見せて笑ってくれて。


蒼汰くんは冷やかすように、そんな玲生くんの肩を小突く。


二人に笑顔で手を振った。


その時の私、わりと平気そうに装っていたけれど、実は全身が高揚感というか興奮状態って言うか。


これまで経験したこともないような、幸せな気持ちでふわふわしていたんだ。


お互いに守るから、なんて言いあってまるで。


大切に想いあってるみたいで、すごくすごくあったかい気持ちになったの。







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