今日から不良王子と同居します。
「おいなんだよ、お前」


「うるさい、神崎はどこだ、今すぐ連れてこい」


私のすぐ横に立っていた直政くんがいきなり低い声ですごんだ。


うそ、いま直政くんが蒼汰くんになにかしたの?


あまりのことに私はすぐに反応できなくて馬鹿みたいに彼らに交互に視線を向けるだけ。


身体が金縛りにあったみたいに動けなくて、これは夢でも見てるんじゃないかと思った。


いったい今何が起こっているの?


「あの、蒼汰くん、ごめんなさい」


「いや、どうしてお嬢様が謝るんですか?」


「だって……」


私は急いで謝ったけど、直政くんは見下すように蒼汰くんを睨んでいる。


いま、こんなところで私達、何をやっているんだろう。


想像もしていなかったことが起きている。


悪夢だ。


だけど信じられないことにこれは夢でもなんでもない。


悪夢はまだまだ終わらなかったんだから。


「おーい、どうしたんだよ?」
異変に気が付いた蒼汰くんの友達らしき人達がゾロゾロと集まってくる。

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