今日から不良王子と同居します。
「わかった、何を言ってももう無駄みたいだな。いいぜ、やるよ。ついて来いよ」


「……ああ」


校舎の方へ向かって歩き出す玲生くんの後ろからついていく直政くん。


それに玲生くんの友人たちが後に続こうとしたけど、ぞろぞろ移動したら騒ぎになってしまうから、代表して蒼汰くんが見張り役として付いてくることになる。


私と明日香ちゃんの二人も仕方なく直政くんの後に続いた。


「玲生、事情はよく知らないけどがんばれよ。あいつパワーありそうだけど玲生の敵じゃねえよ」


蒼太くんが玲生くんの肩をポンと叩く。


「……」


「玲生は最強だからな。あんな奴、さっさと倒しちゃえよ」


蒼汰くんが玲生くんにそんな風に言って鼓舞するのが聞こえた。


玲生くんてやっぱり、そんなに強いんだろうか。


だったら、直政くんはどうなるの?


私と明日香ちゃんは顔を見合わせる。


今日一日で寿命がちぢむくらいショックを受けたような顔の明日香ちゃん。


凄く不安げで、今にも泣きだしそう。
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