死にたがり屋の少女は暴走族と・・・





































あの日から5度目の夏が来た。


5年たった今でも美月とは連絡をとっているものの、会ってはいない。


雷鬼のみんなとは連絡すらとっていない。


スマホを見ると今日もまた璃羽都からLINEがきている。


璃羽都…


あれから5年も経ったというのに璃羽都から『元気か?何処にいるんだ?』と、LINEが来る。


返信はしていないものの、既読は一応つけている。


私が既読をつけると『既読がつくっつー事は元気でいるってことだよな?』と再びLINEが来る。


だけど私は返信はしない。


返信をしたら…私はまた璃羽都に会いたくなるから。


璃羽都以外からも連絡は来るが、みんなも璃羽都と同じように既読だけつけ、返信は一切していない。


「みんな元気…かな?」


そう一人呟くと


「そんなに、気になるんなら会いにいけよ」


「っ!詩雨…。びっくりするから急に後ろから声かけないでよ…」


「いい加減慣れろよ…。」


5年前、私が雷鬼のみんなと離れることを詩雨に話すと、詩雨は『なら、俺も未雨と行くよ。』と一緒についてきてくれた。


「毎朝璃羽都や、みんなからの連絡見て独り言言うくらいなら会えばいいのに。」


「そんな簡単な事じゃないんだからね!!」


私だって…ほんとはみんなに会いたいよ?


だけど、みんなを不幸にはもうしたくない。


「未雨…」


「(俺は未雨のそんな顔が見たくて、みんなから離れた訳じゃない。)」


「俺はさ、そんな顔してる未雨より笑ってる未雨の方が好きだ」


「そんな顔してる未雨は…姉さんは…姉さんらしくねぇーよ。」


詩雨…
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