愛は惜しみなく与う⑦
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杏様が、突然テンパり出した。

頭を強くぶつけたので、おかしな言動があっても、温かく見守ろうと心には決めていましたが。


そこまで動揺しますかね?


部屋に3人が入ってきて、久しぶりの薔薇集結で私はとても嬉しかったです。

取り留めもない話をして、みんなの今の話を聞いて。

今も昔も、私にとって、大事な仲間なんですね。


そして話は杏様の名前の話に。

たしかに東堂杏では、都合が悪いかもしれない。それなりに関西で政界や経済に通じてる人であれば、気付く。


それに出来れば、東堂を名乗るのは辞めさせてあげたい。自由なんて感じれませんからね。


そして敦子は結婚して苗字を変えれば良いと言う。極論ですけど、まぁそういう案もありますよね。


私も泉ならまぁ…許せると思います。多分ですがね!?!?

泉なら良いかと思っても、実際そうなると、なんか嫌なんで困りますが…


どうしてそんなに動揺するんでしょう。



「杏ちゃん、例えば?の話やろ。そんな動揺されたらなんかあんの?って思っちゃうやん」

「そーよ。あんただけイケメンと絡もうなんて、許さないわよ!」
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