地味OLの憂鬱~私は仕事に生きたいのに、三人からのアプローチにタジタジです!!
エピローグ

*********


それから半年後、重厚なパイプオルガンが鳴り響く教会のバージンロードを、父である一条孝史と腕を組み、ゆっくりと歩く玲奈の姿があった。

真っ白なウエディングドレスを着た玲奈の美しさに、そこにいたすべての人達から「ほぅっ」と息が漏れた。

「うわーー綺麗」

「素敵!!」

優人も玲奈の美しさに目を細め、嬉しそうに微笑んでいる。

孝史と玲奈が優人の前までやって来ると、孝史は玲奈の手を優人の腕へと持って行った。

「優人くん玲奈のこと頼んだぞ」

「はい。必ず幸せにします」

孝史は優人のその言葉に満足すると、義理父と義理息子の誓いを立てるように固く握手を交わし、深く頷くと自分の席へと向かった。

そして優人と玲奈は神父の前で誓いの言葉を交わし合った。


リンゴーン、リンゴーン


白い教会の鐘が鳴り響き、祝福の言葉と共に、幸せそうにフラワーシャワーを浴びる二人。

優人は玲奈の細い腰をギュッと抱き寄せ幸せそうに微笑んだ。

「玲奈、愛してる。必ず幸せにする」

「はい。よろしくお願いします。私の青空の王子様」

満面の笑みを浮かべた玲奈の唇に優人がその唇を重ねると、周囲から割れんばかりの拍手と歓声が響き渡った。

そんな二人の頭上には今日も抜けるような青い青い空が広がっていた。




         fin


            























































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