地味OLの憂鬱~私は仕事に生きたいのに、三人からのアプローチにタジタジです!!



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レセプションパーティーが終わり、一人会場に残っていた萌は呟いた。

「あーぁ。振られちゃったなーー」

涙が流れないよう上を向いていた萌の元へと涼がやって来た。

「大丈夫か?」

「見てたんだ……格好悪いところ見られたなーー」

「ごめん……」

「「・・・・」」

二人の沈黙が続いたが、萌があっけらかんと口を開いた。

「まぁ……振られることは、分かってたから仕方ないよね。でも、副社長が玲奈さん振って、私の所に来るようなら、こっちから振ってやるつもりだったのに!!」

萌に昔のあざとさは全く感じられず、涼は吹き出した。

「ぷっ……強がり」

「悪かったわね」

強がろうとするかわいい萌を涼は自分の腕の中へと抱き寄せた。

「ちょっ……何するのよ」

「泣けよ。俺も玲奈さんに振られたんだ……。お前が泣けば俺も泣けるから……」

見上げた涼の目の端が少し赤くなっていることに気づいた萌の頬を涙がこぼれ落ちた。

「うっ……うえーーん。本当に大好きだったのにーー」

小刻みに震える萌の体を包み込むように抱きしめながら、涼も静かに涙をこぼしていた。


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