片桐くんの愛は意外にも一途でした
「もしかして、雨音って結婚するまではそういうのしないってガードかたいひと?」


「そ、そういうのって……」


「まあいっても俺も最後までしたことないんだけどね。ほら雨音、俺と泳ぐんでしょ?」


「お、泳ぎます……」


今、とてつもなく爆弾発言が聞こえたような。

でも、かなり意外だった。


片桐くんはたくさんの女の子と付き合ってたから、てっきり……。


「そういえば雨音は泳げるようになったの?小さい頃はカナヅチだったよね。すこしは泳げるようになったの?」


「馬鹿にしないで。私だって大人だよ」


「それなら泳ぎを教える必要はないね」


「必要ないよ」


ブクブク。ブクブク。


「ちょ、雨音!?」


「プハッ……、なに?片桐くん」


「何っていま溺れてたよね」


「ううん、泳いでた」


「うそ……。俺の心臓にすげー悪いからやっぱり泳ぎ方教えるよ」


「え?う、うん」


そんなに変だった?片桐くん曰く、顔を水につけるとだんだんと沈んだらしい。
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