片桐くんの愛は意外にも一途でした
「親友だと思ってるのは雨音だけかも」


「え?」


うそ。そんなことってある?

神楽に限ってまさかビジネスフレンドとか、まさかボランティアとか?


私があまりにも可哀想だから友達になってやる的な、そんな感じ?


……ありえない。

神楽とは中学時代からの友達だし、神楽がそういう性格じゃないことは私が知ってる。


「ショック受けてるとこ悪いけど、俺が言ったのと雨音が考えてるのとはイメージの不一致だよ」


「へ?」


「俺から聞いといてなんだけど、俺とデートしてるんだからほかの男の話はやめない?」


「どうして?」


「煽ってるの?」


「私、喧嘩売ってるつもりないんだけど」


「雨音はそういう子だったね。あざとかったり、器用なウソはつけない、か」


片桐くんは肩を落としながら深いため息をついた。私、そんなに変なこと言ったかな?


「雨音。その水着の下……俺だけに見せてよ」


「なっ!?」


「俺、雨音のすべてが見たいんだ。特別に見せてほしいんだけど、だめ?」


「だ、駄目に決まってる!」


私はとっさに胸を隠した。

あまりにもディープすぎる発言に驚いた。ほんとうに片桐くんにはびっくりさせられる。


だって、いきなり変態発言するんだもん。

それとも普通の恋人同士はこんなの日常茶飯事?


いくら顔が整ってる片桐くんとはいえ、水着の下を見せるなんてそんなこと出来ないし!


大体、水着の下って、は、ハダカだよね?

水着でも見せるのに勇気がいるのに、その下とかありえないしムリ!!
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