青空が君を笑顔にするまで
・第十八章

10月、結婚式。


私も仁も結婚は2度目なので、できるだけ簡素な結婚式にすませた。


綺麗なステンドグラスが施された教会。


私は、また白いウエディングドレスを着られると思っていなかった。


ずっと遠い存在だと思っていた仁がこれからは私の一番近くにずっといてくれる。


そう思うと嬉しすぎて、幸せすぎて、誓いのキスの後私は涙がなかなか止まらなかった。


私のブーケトスを笑顔で受け取ったのは昔からずっと親友の希美ちゃんだった。


あの時、希美ちゃんが中学校の同窓会に迷う私を“『こんな時だから、一緒に行こうよ!』と明るい声で誘ってくれていなかったら。


きっと、今頃、私はここにいなかったかもしれないと思う。


希美ちゃんには本当に心から感謝をしている。


その後、教会の扉の外で新郎新婦、家族、親戚、友人で集合写真を撮った。


一枚目の写真、新郎新婦は普通に並んで。

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