青空が君を笑顔にするまで

仁と目が合うけど話してくれない。

私、絶対に嫌われてる!


嫌われてる!


仁に嫌われた!


あのストラップを渡してもっと仲良くなれたらと思っていたのに。


もしかして、逆効果だったのかな。


お昼休み、希美ちゃんが私の席に来てくれた。


「最近元気がないように見えるけど……、ハル大丈夫?」


「最近、どうも仁に避けられているような気がして……」


「……そうかな?」


「うん」


「どうして、そう思うの?」


「ラインがない、……止まった!」


「本当に?私、仁とは幼稚園頃からの幼馴染みだけど。仁のラインまだ知らないよ」


「ふーん、そうなんだ」


仁のラインを知らないって意外だった。

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