青空が君を笑顔にするまで

俺は堂々としていればいいのに。
 

あいつら、俺に色々聞いてくる。


質問攻めの毎日。


『お前ら、仲良すぎじゃね?』


『花井の事を好きなんだろう?どうなんだ?』


例えを上げればきりがないけれど。


俺は肯定もせず、否定もせず。


この4日間の間で。


花井はまだ耳にしていないのかもしれないけれど。


まるで、波紋が広がるように。


俺と花井の音も葉もない噂が広まっている。


あいつら二人以外に噂を広げている人が複数いる。


俺は……、俺はどうすれば良い?


本当は大声を出して花井のことが「大好きだ!」って叫びたい。


花井が手を振るのを少し控えてくれたら、周りも落ち着いてくるかもしれないが。


でも、面と向かって、今それをするのを止めてくれって俺が花井に言ったら。


花井を傷付けてしまいそうな気がして、俺は直接言えない。


──花井。


頼む、どうか、空気を読んでくれ。


お願いだ、察してくれ。


そんな気持ちでいつも花井の顔を見ている。


まっ、花井、……気づくわけがないか。


ごめん、こんな、俺でごめん。


俺の花井が好きな気持ちは変わっていない。


友達として。

親友として。


いや、それ以上。


俺の気持ち、どれなのか時々わからない時があるけれど。



今、全部混ざり合って一つになっているのかな。


しょぼんとして元気がない花井が気になった。


もしかして……、俺のせいかもしれない。

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