恋愛イデアル続編
SNSナショナジオン
[SNSナショナジオン]

SNSの成員は小さなグループであり、一定の国民意識(ナショナジオン)をもっていた。ときおり誰かが礼儀(ルール)をやぶると、ひそひそと別の誰かが囁いたし、そしてその国民意識をもつ、当人らが書かれた文字(エリクチュール)の見えない戯れにときおり驚かされるのだった。

SNSはフランスの小説家プルーストが味わっていた社交空間であり、たいていは見た目と内実のギャップ、当人のもう一つの舞台となるのは、単なる(ステイホーム)なのだから、とSNSが舞台となる世界規模のグローバル文化、あるいはその小さな社交の世界がもたらす、芳しくない噂のようなものに彼ら彼女らの人生(ステイホーム)が左右されていた。
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