恋愛イデアル続編
役にたつゲーム理論
[役にたつゲーム理論]

イデアルと長月遥、リンネたちは学校で商品開発の授業を聞いている。

「現代社会は、消費者の需要にあわせて商品が開発されるのよ」

長月遥が説明する。

「産業では、生産者と販売者が情報交換し協力する、いわば制度がうまく働くことが必要になります。

この均衡した状態をゲーム理論で「協力ゲーム」といいます」

「ふむ。たとえば野いちごで小説を書いているのもつまり、協力ゲームによる生産者と販売者の間の販売データなどの情報交換があるからだな」とイデアル。

「そうですね。協力ゲームを維持する、インセンティブと言い換えてもいいでしょう。協力ゲームが存在しない場合、生産者は販売データが分からず、したがって商品生産の最適化が施せず、半自動的に衰退します」
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